2012年2月3日金曜日

Feb.03 (Fri) .2012

◆ 日経拾い読み(目についた記事を勝手に論評)


  • 東証、リスク管理に甘さ
2/2、東証で株式など241銘柄の売買が半日間にわたってストップした。システムの不具合によるものだが通常はバックアップシステムに瞬時に切り替わるものが今回はそれがうまくいかなかったらしい。その原因については現時点ではわからないとのこと。

記事中に障害の経過が記載してあったが、

01:27 情報配信システムのサーバーの1台が故障
02:30 データ処理は予備の2台に自動的に引き継がれたと判断 (a)
07:40 自動切り替えが行われておらず、情報配信ができないと気づく
08:45 手動による強制切り替えを実行
08:50 241銘柄の売買停止を発表
09:00 午前中の取引開始
10:00 予備のサーバーへ切り替えにめど
11:15 午後の取引開始時刻(12:30)から取引再開と発表

という流れになっているが、問題は(a)時点での対応である。通常は数秒でバックアップシステムに切り替わるものがそうならなかったのは仕方ないとして、なぜ切り替えができてないのに気づくのが5時間後なのか?問題に気づいて(07:40)結果的に切り替えるめどがつく(10:00)のに約3時間かかったことを考えると、(a)の時点で処理していれば9時の取引開始には間に合っていた。
システム管理を社内あるいは外部委託しているのかは知らないが、チェックが複数からなされていないことがうかがえる。最近の株取引はコンピュータにより高速かつ自動で処理されているようなので、証券会社側の取引インフラ増強も大変なんだろうが逆に言えばその対応がきちんとできない取引市場は世界の投資家から見放されるということでもある。


  • 欧州危機の波及警戒・・・FRB議長、政府の取り組み促す
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が2日の議会証言で、米財政の行方について欧州債務危機の波及懸念なども念頭に置いた強い警告を発し、政治努力を強く促した。などと米国の財政赤字の見通しや議会の状況が述べられているが、別ページで日銀総裁のコメントも記事になっており、そこでは日米の金融政策には違いがないと日銀総裁が述べた程度の内容となっている。

仮にも日本の経済新聞を標榜してるのなら、こういう日米の金融当局トップの扱いにもうちょっと配慮するとかバーナンキ議長レベルの記事になるよう取材をするとかできないのか。2つの記事を比較するとまるで日本の金融政策は米国盲従してますよ、と忠犬ハチ公のごとく日銀総裁が扱われていることに違和感を感じた。


  • 米フェイスブックが上場申請
利用者数8億人超、1日あたりのコメント数27億件、1日あたりで投稿される写真数2億5000万枚のフェイスブックが米証券取引委員会(SEC)に上場申請書類を提出した。時価総額で1000億ドルを超えるといわれる過去最大の上場案件となるようだが、マーク・ザッカーバーグCEOはこれまで上場をなるべく回避しようとしてきたといわれる。急激な利用者の増大とともに求められるシステムインフラや社員の確保などに、これまでの資金調達方法では限界が来たということなのだろう。
急成長した企業はその規模に会社の実態が伴わず、急降下することも多い。弱冠27歳のCEOがモンスターと化したこの企業をどう手懐けていけるかにかかっている。


  • ソニー「痛み伴う改革」・・・今期最終赤字2200億円 新体制、不採算事業は撤退
2012年3月期の連結最終損益が2200億円の赤字になる見通しを発表。テレビ事業については2014年3月期までに黒字化を目指すとしている。
そもそもテレビ事業単体で見ると2300億円の赤字。全社の損失を上回る赤字額で8年連続の営業赤字となっている。今期はサムスン電子との液晶パネル合弁の解消による特別損失も特殊要因としてはあるが、以前のトリニトロン管テレビのように「ソニーじゃないと手に入らない商品」が存在しないことが赤字体質となっている要因に思える。今さらながら事業の選択と集中を思い切って断行できるかどうかが新社長の見極めどころになりそう。


  • グリー経常益800~900億円・・・今期2度目の上方修正
売上高は1600~1700億円、売上前年比で2.5倍、経常利益で2.6~2.9倍の大幅な伸び。ゲーム内のアイテム課金などが大幅に伸びたことによるものらしいが、絶好調の会社。もともと楽天をスピンアウトして立ち上げた田中社長だが、今後は海外進出もするようでうまくすると楽天を超えるかもしれない。

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